「Be my baby」-08 ------------------------------------------------------------------------ 「ふぅ‥‥カイト‥‥?」 反応はない。 ゆっくりと引き抜くと、支えを失ったカイトの体は ずるずるとベッドに沈みこむ。 「結局ぶっ飛んじまうんじゃねぇか‥‥まだ一回だぜ?」 しかしその声に不満の色はなく、体を横たえると 意思を失った体を優しく引き寄せる。 「まぁ‥‥努力賞ってとこだな」 本当に壊してしまう。 対等に扱われたいと思いつめ、必死に身を投げかけるカイトに 一瞬だけ本気になりかけたが、その不安がジンに歯止めをかけ 暴走を食い止めた。 そしてカイトが望むままに最短で果てた。 「俺も大人になったよなぁ‥‥。 豆腐叩きつけられて、こんなに優しくしてんだから」 惚れた弱みか。 愛しげに見つめ、汗ばんだ額を指でなぞる。 睫が小刻みに震え、誘われて、そっと何度も口付ける。   Be my baby   Be my baby   私 貴方にイカれてる   もっと もっと 夢中にさせて end.                         (040410) ------------------------------------------------------------------------ 3日後、すっかり忘れ去れてたベッドが届きましたが ジンさんがあっさり付き返しましたとさ。 →裏トップ